第三十二番 観音正寺 : 西国三十三所

近江国は、日本のほぼ中央に位置するが、その近江国でもまた中央、すなわち日本の「臍(へそ)」ともいうべき要衝に位置するのが、標高432.9メートルの繖山(きぬがさやま)、別名観音寺山であります。西国三十二番札所・観音正寺は、貴人にさしかざす衣蓋(きぬがさ)のようにふんわりとした美しい山容から名付けられたこの繖山の山中にひっそりと佇(たたず)んでいる。

御詠歌  あなとうと 導きたまえ観音寺 遠き国より 運ぶ歩みを
宗派 天台宗(単立寺院) 開基 聖徳太子
御本尊 千手千眼観世音菩薩 創建 推古天皇13(605)年

参詣ガイド 地図 大きな地図で見る

住所
〒521-1331 滋賀県近江八幡市安土町石寺2番地
交通
  • 東近江市観光協会が運営する東近江市五個荘林道を利用し山上駐車場から徒歩10分
駐車場
(表・裏林道を合わせて25台程度)
拝観料
大人 500円
中学生・高校生 300円
拝観時間
8:00〜17:00
納経時間
8:00〜17:00
電話
0748-46-2549
ウェブサイト
http://www.kannon.or.jp
一月一日~三日 修正会
二月三日 厄除け尊星王供
二月十五日 涅槃会
三月彼岸中 春のお彼岸さん
三月二十八日 繖山回峰
四月八日 降誕回(花まつり)
八月十八日 千日会
九月彼岸中 秋のお彼岸さん
十二月 成道会
毎月の行事  
 三日 元三会
 十八日 観音講
 二十二日 上宮太子講
 二十八日 不動護摩供
 第一月曜日 朝粥会
(午前六時より。一月二月を除く)
日本各地の霊場巡礼 ・西国三十三所
・坂東三十三所
・秩父三十四所
・四国八十八所

寺伝によると、往古、聖徳太子がこの地に来臨された折節、紫雲たなびくこのお山をご覧になって「これぞ霊山なり」とおぼしめし、太子自らが千手観音の像を刻み、堂塔を建立されたのが、当寺の縁起であるという。

以来、太子が近江国に創建された十二箇寺中の随一の寺院として、湖東地方に勢威を振るってきた。 ところが、応仁・文明の乱に際し、近江国守護職・佐々木六角氏がこの山に居城を築いたため、寺は兵乱に罹(かか)ったり、山麓に移されたりするなど苦難の路を辿(たど)ることとなった。その後、永禄十一年(1568)、織田信長により六角氏が滅ぼされたため、慶長二年(1597)、再び山上に堂塔が営まれることとなったが、往時をしのぶべくもなかったようである。

古来、万事吉祥の縁結びの祈祷道場として老若男女の尊崇を集め、四季を通じての景勝の名刹でる。