第二十二番 補陀洛山 総持寺
総持寺の本尊千手観音様は、「亀に乗った観音様」として有名で、子育て観音様、火除け、厄除け観音様と呼ばれています。また、開山藤原山蔭卿は本尊像立に際し、千日間にわたり仏師に料理を御供えした縁により我が国包丁道の祖として祀られています。毎年4月18日には、藤原山蔭卿の御宝前において、伝統の「山蔭琉包丁式」が行われます。
参詣ガイド 地図 大きな地図で見る
- 住所
- 〒567-0801 大阪府茨木市総持寺1-6-1
- 交通
-
- JR京都線 JR総持寺駅下車徒歩約5分
- 阪急京都線 総持寺駅下車5分
- 名神高速道路茨木ICより国道171号線を高槻・京都方面へ約15分
- 駐車場
- 有 (普通車約20台、大型車専用駐車場もあり)
- 拝観料
- 無
- 拝観時間
- 6:00〜17:00
- 納経時間
- 8:00〜17:00
- 電話
- 072-622-3209
- ウェブサイト
- http://www.sojiji.or.jp
一月一日より三日 | 修正会・牛王加持 |
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二月三日 | 節分会・星まつり |
三月 | 春季彼岸会 |
四月十五日より二十一日 | 秘仏本尊御開扉・ 西国三十三所御砂踏 |
四月十八日 | 山蔭流包丁式 |
七月 | きゅうり加持会 |
八月十五日・十六日 | 精霊送り |
八月 お盆施餓鬼会、ペット供養会 | |
九月 | 坂東 秩父札所巡拝 |
九月 | 秋季彼岸会 |
十一月 | 七五三詣り |
総持寺の縁起(歴史)
「亀に乗った観音様」のお寺として有名な総持寺は平安時代の仁和2年(886)、中納言藤原山蔭卿により開かれました。「亀の恩がえし」により開かれた総持寺のお話は、今昔物語や源平盛衰記等にもその逸話を残しています。
藤原山蔭卿の父である高房卿は幼き日に山蔭卿とともに大宰府に赴任の途中、猟師たちが一匹の大亀を捕らえていました。高房卿は、自分の着物と交換し、大亀を河に放しました。 翌朝、山蔭卿は河に落ち、生命の危機を迎えましたが、昨日の大亀が山蔭を背に乗せて現れたのです。
観音様の御恩に感謝した高房卿は観音様の造像を発願します。その後、高房卿は亡くなり山蔭卿が、父高房卿の遺志を継いで亀に乗った千手観音を像立し、総持寺を創建されました。 平安時代には、一条天皇、後一条天皇、白河天皇、鳥羽天皇の勅願所となりました。また宮中のお后など女性の安産祈願所としても崇敬を集めました。
中世には塔頭十数坊を構え、壮大な伽羅を誇りましたが、戦後時代に境内が織田信長の砦となり、茨木合戦の兵火にかかり伽羅は灰燼に帰します。しかし慶長8年(1603)、豊臣秀頼の命により片桐且元が総持寺再建奉行となって、伽羅の再建が行われました。江戸時代には徳川将軍家の国家安泰の御祈願所となり、三代将軍徳川家光公より御朱印状が下され、以後歴代将軍の比度を受け発展しました。明治維新により境内地や堂宇、什宝文書の多くを失いましたが、重要な仏像や宝物は今日まで守り伝えられてきました。
秘仏本尊・千手観世音菩薩は平安時代の作で総持寺開山以来祀られています。また、「亀の恩がえし」の逸話を伝える「総持寺縁起絵巻」は海北友雪筆本と元禄本(伝土佐光成筆)の二作が現存します。総持寺本堂はじめ境内諸堂は大阪府下においては数少ない近世建築物群として、貴重な存在です。
花林糖「亀の恩がえし」
140g入 450円
黒糖、落花生、生姜、金ゴマ、お好みの5種類。桜や梅など、季節限定のかりんとうもご用意しています。
札所一覧
- 第一番 青岸渡寺
- 第二番 金剛宝寺
- 第三番 粉河寺
- 第四番 施福寺
- 第五番 葛井寺
- 第六番 南法華寺
- 第七番 岡寺
- 第八番 長谷寺
- 第九番 南円堂
- 第十番 三室戸寺
- 第十一番 上醍醐 准胝堂
- 第十二番 正法寺
- 第十三番 石山寺
- 第十四番 三井寺
- 第十五番 今熊野観音寺
- 第十六番 清水寺
- 第十七番 六波羅蜜寺
- 第十八番 六角堂 頂法寺
- 第十九番 革堂 行願寺
- 第二十番 善峯寺
- 第二十一番 穴太寺
- 第二十二番 総持寺
- 第二十三番 勝尾寺
- 第二十四番 中山寺
- 第二十五番 播州清水寺
- 第二十六番 一乗寺
- 第二十七番 圓教寺
- 第二十八番 成相寺
- 第二十九番 松尾寺
- 第三十番 宝厳寺
- 第三十一番 長命寺
- 第三十二番 観音正寺
- 第三十三番 華厳寺