第三十三番 谷汲山 華厳寺
西国三十三番満願霊場美濃国谷汲山華厳寺は「谷汲さん」の名でも親しまれ、西国札所の中で最も東の岐阜県に位置しています。 広い境内には巡礼の満願・結願の地として厳かな雰囲気があり、「笈摺堂」、「満願堂」、「精進落としの鯉」をはじめとする巡礼を終えた者のみが知ることが出来る喜びに満ち溢れ、一般の参拝客らもその雰囲気に引き込まれます。 また巡礼だけでなく、桜や紅葉の名所としても知られ、四季折々の自然の移ろいを味わうことが出来ます。
御詠歌 万世の 願いをここに 納めおく 水は苔より 出る谷汲 (過去)
御詠歌 今までは 親と頼みし 笈摺を 脱ぎて納むる 美濃の谷汲 (未来)
宗派 | 天台宗 | 開基 | 豊然上人・大口大領 |
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御本尊 | 十一面観世音菩薩 | 創建 | 延暦17(798)年 |
参詣ガイド 地図 大きな地図で見る
- 住所
- 〒501-1311 岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積23
- 交通
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- JR東海道本線「大垣駅」下車、樽見鉄道37分、「谷汲口駅」下車、名阪近鉄バス谷汲山行き約8分「谷汲山」下車。
- 又は、JR東海道本線「大垣駅」から養老鉄道線約25分 終点「揖斐駅」下車し、名阪近鉄バス谷汲山行きまたは横蔵行きで約25分 「谷汲山」下車。
- 駐車場
- 町営駐車場有 (700台 日曜、祝日など有料)
- 拝観料
- 無料 (御随意)
- 拝観時間
- 8:00〜16:30
- 納経時間
- 8:00〜16:30
- 電話
- 0585-55-2033
- ウェブサイト
- http://kegonji.or.jp/
二月三日 | 節分会 |
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二月十八日 | 五穀豊穣・商売繁盛祈願祭 ※岐阜県重要無形民俗文化財第1号に指定されている「谷汲踊(たにぐみおどり)」が一日三度上演されます。 |
春 | 桜まつり |
八月十七日夜 | 十七夜会式(石の百八燈をともします) |
秋 | 紅葉まつり |
谷汲山華厳寺の創建は、今から約千二百年前の延暦十七年(798年)で開祖は豊然上人、本願は大口大領です。
奥州白川郷の大口大領はつねづねより十一面観音の尊像を建立したいと強く願っており、京の都から観音像を故郷へ持ち帰る最中、突然尊像が重く動かなくなり、この地こそが結縁の地であろうと山中に柴の庵を結び、三衣一鉢、誠に持戒堅固な豊上人という聖(ひじり)と力を合わせて山谷を開き、堂宇を建てて尊像を安置し奉りました。すると堂近くの岩穴より油が滾々と湧き出し、いっこうに尽きることが無かったので、それより後は燈明に困ることが無かったといいます。
この話を聞こし召された当時の天皇、醍醐天皇(885-930)は谷から湧き出る油を燈明に用いたのにちなんで「谷汲山」の山号、そして「華厳寺」の扁額を下賜せられました。この寺号は御尊像に華厳経が書写されている事にちなむとされています。
天慶七年(944年)には、朱雀天皇(923-952)より鎮護国家の道場として勅願寺に定められ、仏具・福田として一万五千石を拝領賜りました。
また西国巡礼中興の祖とされる花山法皇(968-1008)は西国三十三所の霊場を御徒歩で御巡幸あらせられ、当山を第三十三番札所の満願所と定められ、御禅衣(笈摺)、御杖、及び三首の御詠歌を奉納せられました。
およそ百八十余年を経て後白河法皇(1127-1192)は、先帝花山法皇の御跡を慕われて同行千有余人を従えて御巡幸あらせられました。
それから後は建武元年(1334年)足利氏と新田氏の戦乱が起こり、新田氏一族堀口美濃守貞満の乱を始めとする戦乱で幾度と諸堂伽藍を焼失するも、このような危難の中、御本尊だけは辛うじて後方の山中に移し奉って御安泰なることを得ました。以後文明十一年(1479年)の再興までは二度の兵燹に遭い、一時期は衰退を迎えるも、人皇百五代・後土御門天皇(1442-1500)の御宇、文明十一年(1478年)薩摩国鹿児島の慈眼寺住職道破拾穀(どうはじっこく)上人が海山を越えて遥々尋ね来て、本堂及び諸堂を再興して尊像の御心を安め奉ったのです。
その後幾多の星霜を経て大破したので、明治八年(1875年)豪泰法印が再建の願主となり、同十二年(1879年)現在のお堂が再建されています。 このように当山は古来より観音信仰の霊験厚く、また天皇、法皇を始めとする皇室、朝廷、有力豪族や民衆からの帰依厚く、益々の隆盛を極めました。
当山では西国三十三番の満願霊場として花山法皇が詠まれた御製三首の御詠歌にちなんで三つの御朱印をお授けしております。三つの御朱印は本堂(観音堂)、満願堂、笈摺堂を指し、それぞれ現在・過去・未来を表しているとされております 。
いのりちゃん せんべい
9枚 370円
谷汲門前町のイメージキャラクターの焼印が押す
地図
札所一覧
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- 第四番 施福寺
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- 第七番 岡寺
- 第八番 長谷寺
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- 第十一番 上醍醐 准胝堂
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