第七番 東光山 岡寺 (龍蓋寺)
日本最初の厄除け霊場岡寺は飛鳥の東、山の中腹にあり、坂を上ると重要文化財に指定されている鮮やかな朱色をした仁王門があらわれる。本堂などはその奥、石垣の上に建ちならぶ。本尊、如意輪観音座像は塑像(土で造られた仏様)で、弘法大師の作と伝えられ、塑像としてはわが国最大の仏像である。また本尊は厄除け観音で知られ、古来より信仰を集めている。4月中旬からはシャクナゲの花約3000株が咲き誇り、桜、サツキ、秋には紅葉も美しい。さまざまな伝説を残した名僧、義淵僧正が創建した。
参詣ガイド 地図 大きな地図で見る
- 住所
- 〒634-0111 奈良県高市郡明日香村岡806
- 交通
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- 近鉄橿原神宮前駅東口から奈良交通バス明日香周遊バス 岡寺前下車 徒歩10分
- 駐車場
- 無 (但し近隣に民営駐車場有約50台)
- 拝観料
- 一般 (大学生以上): 400円 (団体50名以上 320円)
高校生: 300円 (団体50名以上 240円)
中学生: 200円 (団体50名以上 160円) - 拝観時間
- 8:30〜17:00 (但し12/1〜2/末日 8:30〜16:30)
- 納経時間
- 同上
- 電話
- 0744-54-2007
- ウェブサイト
- http://www.okadera3307.com
元日 | 開帳法要・新春やくよけ護摩供法要 |
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1月1日~31日 | 新春やくよけ祈願祭 |
1月18日 | 初観音 |
1月28日~2月3日 | 星まつり |
2月初午の日 | 初午法会 開運厄除護摩供大般若法要 |
3月初午の日 | 初午大祭 開運厄除護摩供大般若法要 |
4月中旬~5月上旬 | シャクナゲ祭り |
10月第3日曜日 | 開山忌野点茶会・三重宝塔壁画扉絵特別公開 |
11月中旬~12月上旬 | 紅葉まつり |
12月18日 | 納観音 |
12月31日大晦日 | 除夜の鐘 |
昔ながらの佇まいを今に残す参道を上ると鮮やかな朱色をした桜門様式の仁王門が現われる。国の重要文化財に指定されている。本堂、内陣には本尊の如意輪観音菩薩が安置されており古くから厄除け観音として信仰を集めてきた。奈良時代の作で、高さ4.6mの塑像は日本最大の土佛である。もとは彩色がしてあったというが、今はほとんどが剥落してしまいわずかに唇に朱が残っている。重文に指定されており、弘法大師がインド、中国、日本と三国の土を合わせて造ったという壮大な寺伝がある。
創建は天智天皇2年(663)に義淵僧正が岡宮の跡地に寺を建立したのがはじまりと伝えられている。義淵僧正は日本の法相宗の祖といわれているが、その出生は謎である。寺伝によると子供に恵まれない夫婦が祈願した末に、家の柴垣の上に白い布にくるまれて置かれていた赤子が義淵僧正だったという。観音菩薩の授かりものと大事に育てられ、それを聞いた天智天皇が引き取り、岡の宮で養育された。後に義淵僧正は岡宮を譲り受けた。
龍蓋寺の名前の由来になった伝説も残っている。大雨や強風を巻き起こし村民を苦しめていた龍をその法力をもって池に封じ込め、そこに大きな石で蓋をしたという。その時の池が本堂前にある龍蓋池である。境内には重文の書院の他、開山堂、弘法大師を安置する大師堂、三重宝塔、鐘楼堂、十三重石塔などがある。
札所一覧
- 第一番 青岸渡寺
- 第二番 金剛宝寺
- 第三番 粉河寺
- 第四番 施福寺
- 第五番 葛井寺
- 第六番 南法華寺
- 第七番 岡寺
- 第八番 長谷寺
- 第九番 南円堂
- 第十番 三室戸寺
- 第十一番 上醍醐 准胝堂
- 第十二番 正法寺
- 第十三番 石山寺
- 第十四番 三井寺
- 第十五番 今熊野観音寺
- 第十六番 清水寺
- 第十七番 六波羅蜜寺
- 第十八番 六角堂 頂法寺
- 第十九番 革堂 行願寺
- 第二十番 善峯寺
- 第二十一番 穴太寺
- 第二十二番 総持寺
- 第二十三番 勝尾寺
- 第二十四番 中山寺
- 第二十五番 播州清水寺
- 第二十六番 一乗寺
- 第二十七番 圓教寺
- 第二十八番 成相寺
- 第二十九番 松尾寺
- 第三十番 宝厳寺
- 第三十一番 長命寺
- 第三十二番 観音正寺
- 第三十三番 華厳寺